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店舗空間の光について

街を歩いていると何だか雰囲気が良さそうで入ってみたくなる店舗ってありますよね。

内装や家具のセンスも重要ですが、通り過ぎる時に「気になるな…」と思ってもらうためには空間全体の雰囲気をつくる光の使い方が非常に大切になってきます。 どの客層に来てもらいたいのかを考えると、それにふさわしい照明計画が導かれていきます。 明るくする?暗くする?光の色は?内装と合わせたときの見え方は?…検討する要素はたくさんあるので、電気が点けば良いなんて考えで工務店さんに任せてしまうのではなく、照明にこだわってワンランク上の店舗をぜひ実現させてください。


照明に興味を持って考えていこうとした時に、空間のイメージをつくる照明手法は色々ありますが、「明るさ」は店舗づくりをする上で知っておきたいひとつの分かりやすい目安です。


例えば、大衆向けでチェーン展開しているような店舗は、活気があって入りやすい雰囲気をつくるために明るめに設定されることが多く、600~700lxが目安です。

同じ居酒屋でも、こだわりのお酒や料理で客単価を高めに設定されている店舗であれば、高級感を出すために少し暗めの300lx~500lxが目安です。

バーなどは空間の雰囲気込みでお酒を楽しむ人が多いので、最小限の光で構成することが多く、100lx以下の暗めの設定もあります。また、カウンターに座った時にキャンドルを置き、手元の光はそれだけ、という演出と絡めた光の取り方もあります。


ただし、これらはあくまで目安であり、全体を明るくしたり暗くしたりするだけでは空間の雰囲気はなかなかつくれません。

どこに光のポイントを置くか、意匠照明はどうするか、光の強弱の付け方など空間全体を印象的に見せるためには色々な要素を積み重ねていく必要があります。


wakkaではこれまでの経験を活かして様々な光のアプローチで店舗づくりのお手伝いをしております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

 


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