職業を聞かれて「照明デザイナーです」と答えると「照明器具のデザインをされているんですか?」と言われることが多いので、今回は照明デザイナーの仕事内容について紹介したいと思います。
■照明器具そのもののデザインをする人ではない
建築空間やランドスケープなどの照明計画を行うことが照明デザイナーの主な仕事です。クライアントの意図や要望を理解しながら照明器具の選定や配置の検討等を行い、空間に適した照明プランを提案します。
提案内容によっては光の実験を行い、狙い通りの効果が得られるか確認したり、照明器具の納まりを検討したりします。
理想的な空間をつくる上で既製品では対応できないとなった場合には特注照明をデザインすることもありますが、あくまで照明計画を実現する為の付随的な業務となります。
■計画するだけでは終わらない
プロジェクトが着工すると建築設計の方と連携を取りながら設計監理協力を行います。
施工図で仕上げ材や納まりに変更が生じていないかチェックし、工事が計画通りに進むようにサポートします。また図面通りに照明器具が取り付けられているか、工事中にも現場に足を運びチェックします。
器具の取付が無事完了したあとはフォーカシングをします。これは光を当てる位置を調整する作業で、空間の印象に大きく関わる重要なステップです。フォーカシングによって必要な箇所に光が当たり、空間が活き活きしてくる瞬間はテンションが上がります!
次に調光システムを採用している場合は、用途や時間に合わせた調光シーンを設定します。全体の光のバランスを最終調整し、竣工検査に立ち会い、引き渡しをして業務完了となります。
■他にもいろいろ・・・
上記は建築設計の方と動いた場合の仕事の流れの概要になります。これは一例なので他にも色々なパターンに臨機応変に対応しています。例えば橋や建物のライトアップを計画することもありますし、店舗ディスプレイの変更に合わせてフォーカシング調整だけ行うこともあります。
照明デザイナーの仕事は「ここからここまで」という明確な範囲はありません。光を扱うプロとして、光に関わるあらゆることを様々な視点から捉えつつ、空間をつくったり問題解決をしたりしています。
この記事を読んで「こんなことには対応してくれるのか?」と何か疑問に思うことがあれば、お気軽にお問合せください。お見積やメールでのご相談は無料で対応しております。
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