簡単に真似できて、空間の質が上がる照明選びのポイントを不定期でお届け!
第2回は「ダイニング照明の選び方のコツ」をお届けします
家族団らんの場所になるダイニングのあかりは光の質が重要です。
食卓を彩る料理が、より美味しそうに見えて
会話が弾むような温かく包み込む光がテーブル上にあるだけで
ダイニングテーブル周りの雰囲気がぐっとよくなります。
あかりの取り方は色々とありますが、家族が集まる場所なので
ペンダントライトで空間にアクセントをつけつつ
顔まわりに柔らかい光を届ける手法がおすすめです。
今回はペンダントライトの選び方のポイントをお伝えします。
STEP1 1灯式、多灯式のどちらにするか
ここ数年は小型のペンダントライトを複数吊り下げる多灯式が流行しています。
小型ペンダントは、各メーカーが様々なデザインを出しているのでインテリアの好みに
合わせて、かなり多くのデザインから器具を選ぶことができます。
また多灯式ではテーブル面を均一に照らすことが出来るので、テーブルが大きい場合でも
デザインは変えずに灯数を増やすことで対応ができるという利点があり、複数灯吊るすことで空間にリズム感も生まれやすくなります。
参考商品(コイズミ照明/AP45522L)
1灯式のペンダントは多灯式と比べると必然的に器具のサイズが大きくなります。
小型ペンダントと比べると空間の中での存在感がしっかりとある為、LDKが一体になった間取りであれば、ダイニングスペースをさりげなく際立たせてくれます。
また、1灯式の方が名作照明と呼ばれるような長年愛され続けている素晴らしいデザインの器具が目立ちます。お値段は高くなりますが名作照明を1点吊るすだけで、空間の質が上がります。
参考商品(louis poulsen/PH5シリーズ)
STEP1のまとめ
【多灯式のメリット】
①豊富なデザインから選べる
②灯数を増やすことで大きなテーブルも均一に照らせる
③LDK空間にリズム感が生まれる
【1灯式のメリット】
①デザイン性の高い器具を取り入れやすい
②テーブル中心に明るさがまとまることで家族が集まる場所という演出にもなる
③LDK空間の中でダイニングをさりげなく際立たせられる
STEP2 光の色と質を検討する
ダイニングのあかりは食卓の料理が美味しそうに見えるように、基本的には温かみのある電球色にしましょう。昼白色(白っぽい光)にしてしまうと料理が冷めたように見えてしまうので出来るだけ避けてください。
ただ、ダイニングテーブルでお子様が宿題をしたり、何か細かい作業をしたりする場合は電球色から昼白色まで光の色を変えられる調色タイプのペンダントを選ぶと便利です。食事のシーンでは電球色、作業のシーンでは昼白色といったように生活に合わせた光を選択することができます。
次に光の質ですが、Ra値(平均演色評価数)ができるだけ高いものを選んでください。
この数値が100に近いほど演色性が高く、色味を忠実に再現できるので、より料理が美味しそうに見えたり、肌の色がきれいに見えたり、家族で食卓を囲む空間の質が高まります。
STEP2のまとめ
・光の色は電球色を選ぶ
・生活シーンによって多様な使い方をしたい場合は調色タイプにする
・演色性(Ra値)の高い光源を選ぶ
STEP3 光の拡がり方からデザインを検討する
見た目の好みから器具を選ぶことももちろん出来ますが、種類がありすぎて決められない!という方は、どんな光が欲しいかという視点からデザインを検討してみましょう。
・透過タイプ
ペンダントのセード(笠の部分)が光を通すもの。
テーブル面だけではなく、空間全体に柔らかく光が拡がります。
器具全体が光るので視覚的にも明るさを感じやすいデザインです。
参考商品(Panasonic/LGB10518)
・不透過タイプ
ペンダントのセードが光を通さないもの。
周囲への光の拡がりがない分、テーブル面の明るさがしっかりと取れます。
テーブルだけを照らすイメージなので落ち着いた雰囲気になりやすいデザインです。
参考商品(Panasonic/LGP8724L)
STEP4 吊り下げ高さを検討する
ペンダントの吊り下げ高さはテーブル面から600~800mmがおすすめです。
空間の中でのバランスもありますが、光を拡げようと上の方に付けてしまうと
光源が目に入って眩しさを感じることになるので注意しましょう。
ペンダントライトは本当にたくさんのデザインがあります。
STEP1~4を頭の片隅に置きながら、是非お気に入りの照明を見つけてください。
ちなみに私は自分の家を建てるときにはPH5シリーズを使いたいと思っています!
この記事で紹介しているもの以外にも色のバリエーションが豊富にあるので
興味を持たれた方は一度ご覧になってみてください(^^)
louis poulsen /PH5
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